日本の縫製工場が激減する中で生き残る方法とは

こんにちは、ミズイデ(@fashionizumi)です。

海の日の連休はいかが過ごしましたか?

ぼくは、少しゆっくりできてよかったと思っています。

さて、今日もブログを書こう。No.442

日本の縫製工場が減っている中でどうしたら生き残れるのか

この本をご存知でしょうか?

藤村正宏先生の「安売りするな!価値を売れ!」

是非読んでほしい一冊です。

どうして縫製工場が減り続けるの?

ボクが思うに、洋服をただのモノと捉えて作って売る道具にしか見ていない人は安くキレイに縫える工場なら地球の果てまで探す人たち。

そこに自分の会社の洋服だって愛着は無いような気がします。だいたいどんな商品なのかも分かっていなかったりラジバンダリ。

つまり工場はどこでも良いわけです。自社の利益になるのなら直ぐに右から左の工場へ変えてしまう人。

縫製工場なんてそんなもんでしょ!って思う人と付き合っている必要は無いと僕は思っています。

昔々、幾度となくそんな憂き目にあったり見たりしてきました。

縫製工場の連携って結構仲間意識が強くって、様々な情報交換をしています。

だから、この縫製仕様はどうやってますか?とか、あのミシンは、あの設備はどうですか?とか、

人はどうやって育ててますかとかも聞いたりしてます。

で、惜しみなく相談に乗ってくれます。

だから、規模の大小はあるけどだいたいの縫製工場はほぼほぼきれいに縫えると思います。

そんなに知られていないのかもしれませんが。(ボクが知っているのは関東地方の限られた情報です)

あるメーカーさんから問い合わせをいただいた時に聞かれた言葉

「御社(うちのこと)と直接取引させてもらうことってできるのですか?」って聞かれました。

ボクは、こう答えました。

「逆に御社(アパレルメーカー)くらいの規模だと皆さん商社に口座を取ってくれって言いますよ。

うちみたいな工場が直接御社と取引できるなんて願ったり叶ったりです。」

そんな感じなんです、大きな工場さんは商社と組んでいることが多いらしいですね。

商社の方が来られた時

今年になって、とある一流商社のアパレル部門の方が来ました。

どこでうちを知ったのですか?と聞くと、「SDfactoryのサイトを見てきました」

SDfactoryとは、縫製工場とかが無料で登録できるサイトでうちも登録してました。

もう、そんなサイトを頼りにしないと縫製工場が探せないらしいですよ。

ホームページを持っている会社でも、もう5年も10年も前から更新していなくって電話してみたら廃業してたなんてそんなのザラらしい。

昔は、生産部長とかが縫製工場を知っていてそこからヨコのつながりで紹介されたりして縫製工場探しには困らなかったみたいだけど・・・

そんな時代は一昔も二昔も前のことになってるって最近知りました。(笑)

工賃が下がることはあっても上がることは一生ない時代に

もう、なんか知らないけど縫製工賃の相場って20年前の水準で止まってます。多分あってると僕は思います。

それでも、洋服が売れないもんだから原価を下げる為に人件費の安い海外で縫うようになって最近の国内衣料品自給率は2%台って状況らしいです。

それでも、まだ尚振り屋さんが存在するの?????マジカヨ!

よく知らないけど。

何年前だろう、忘れましたがそれじゃシヌ!死んじゃうよ!って思って工賃競争の輪の中から出ようと決めました。

じゃあ、具体的に何をしたかっていうと良く分かりません。

ただ、ボクが仕事をしたいと思う人じゃないと請けない様に決めてきた。

何度もぶつかりました。それはボクがちゃんと説明しなかったからだと思って話ができる人だけとしか仕事をしない。

それだけはゼッタイに譲らず初志貫徹してきました。だって、ヤリタクナイ仕事をやるのはつまらないもん。

とあるデザイナーの方は「縫製工場とデザイナーは相容れない」と言われた。それが自論なんだそうです。

だったらはじめにそう言ってよ、そしたら最初から付き合わなかったのに。ボクはそう思いました。

その時、直感でバカにされてると思ったなー。ボクはですよ。ドンだけ偉いねん!

発信してきた結果

洋服が売れない時代になってほとんど小ロットになって100人以上いる大きな工場も小ロットを受注してます。(苦笑)

難素材対応してもうちだけしか縫えない生地なんてない。

じゃあ、どうしたらいいの⁉︎

そんな時に出会った本がこの本の初版でした。

ボクという人間は自分ひとりしかいない。

だからボクの会社に縫って欲しいと思ってもらえる存在になろう!

そう思って今のお客様、デザイナーさんと関係を築いてきました。

SNSで発信したり、実際に会ったり会いに行きました。

最近、新規のお問い合わせをいただく時に特に感じることは、

年々、発信の情報が増えて最近ではうちの会社の説明はほとんどいらない感じになり楽になってきました。

逆に「縫製工場」で検索してそれだけですぐに電話してくる方は、それっきりの場合が多いです。

自分のブランドの服をこんな工場に縫って欲しいという思いを持って探している方はボクの発信を読んでくれています。

そう、そこに共通する思いがあるんだなーって感じています。

発信することによって、共感と信頼が得られます。

是非、この本を読んで共に発信していきましょう!

君がいた夏♪

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