縫製工場を見たい人ウェルカムです

こんにちは、さいたま市桜区にある小さな縫製工房ファッションいずみのミズイデ(@fashionizumi)です。

近頃ではマジで洋服が安くなりましたね。

ユニクロとかMUJIにはリサーチも兼ねてよく見に行きます。

最近ではMUJIを見るのが楽しい、この前は奥さんがボーダーのカットソーと衣装ケース買いました。僕は荷物持ち兼運転手。

いつも行くイオンモール与野、どこの洋服屋さんもめっちゃ安くなってます。

2,980円のブラウスが高いように感じるって。

MUJIで売ってた最近流行の太いキュロットパンツ4980を買うか迷って結局やめてた。

ライトオンで売ってたのは7980円で、たかーーーーー!って奥さんが言ってました。

その他、980円の服とかザラに溢れてます。

もう安くってどうなってんだろう。機械に生地を入れると洋服になって出てくるんだろうか?

マジでそう思ってる人いるよね。多分いるよね。

だから、洋服を作っている工場を知ってもらおうと思いました。No.612

縫製工場を見たい人ウェルカムです。

今日のツイートはこんなことを書きました。

縫製工場に興味を持ってもらいたくて。

これは生地を重ねる機械「延反機」の動画をツイート。

そうしたら、なかなかの反応がありました。数字で言うとインプレッション数1300オーバー。僕のツイートにしては多いほうです。

縫製工場では当たり前に使っているけどね、他の人には存在さえ知らない。

だからこそ、上げたら興味を持ってもらえました。

ある程度の規模の縫製工場なら確実に持っている「延反機」です。

昭和の終わり頃に大ヒットした延反機。うちの延反機は平成3年製。

今日は、多分このツイートを見て縫製工場の裁断について方法とか色々聞きたいと東京都練馬区で縫製の仕事を見よう見真似で始めて15年くらいの方が見学に来てくれました。

裁断はいくら時間が掛かってもいいから正確に切ろう

僕は縫製工場で修行時代に裁断の命は「地の目」だと教えてもらいました。

地の目とは、生地のタテ糸とパターンの地の目線が平行に裁断すること。

地の目が狂うときれいなシルエットが出ないと教えてもらったから、地の目が狂わないように細心の注意を払います。

大概、前中心と後ろ中心は地の目が真っ直ぐ通っています。

僕の裁断方法はCAD.CAMがないので方眼紙にパターンを型入れしてペンで書き写します。

方眼紙を使うのは地の目線が狂わないようにするため。

生地を生産枚数重ねたら次に粗裁ちします。パターンの周り1cmくらい大きく裁断します。

その後生地を縮絨してから安定させて、パターンどおりに裁断します。

それを昔々昭和の頃はメンドクサクテ一発で正裁ちしてました。

重ねて直ぐに正裁ちと、粗裁ちしてから正裁ちの違いは生地は生き物なんて言われててアイロンの熱とかで伸びたり縮んだりすることがあるんです。

いきなり正裁ちしてしまうと出来上がったときに縮んで寸法どおりに出来上がらないなんて日常茶飯事でした。

洋服がなかった頃はそんな服でも良かったけど、平成になってプレタブームが来た時はそれでは通用しなくなったわけです。

それも考えれば直ぐ分かることなんです、11号なのに9号で出来上がってると不味いもん。

フリーサイズならいいのかよってことでもないよね。

生地を縮絨させる方法は芯貼機を使って、接着芯を貼らないパーツも熱を通して縮むものは縮めてから正裁ちするといいですよ。

変化しない生地はいきなり正裁ち

裏地の裁断はサイズ毎に重ねていきなり正裁ちしてます。

でも、2サイズを一回で重ねて裁断する方法もあります。

それは2人取りと言ってる、2着分を型入れで入れてしまう方法。

サイズで枚数が違う場合は重ねてから少ないのを多い方へ重ねればOK.

綿などの変化が少ない生地もいきなり正裁ちです。

ただ、サイズ展開が多い時は一番大きいサイズで型入れして総生産枚数を重ねて粗裁ちしてサイズごとに正裁ちしています。

接着芯を貼るパーツはその方が裁断が早いのでね。

こんなことは、縫製工場の裁断担当者なら当たり前のこと。

だけどそれを知らない人にとっては、有難いことなんですね。

とっても喜んでもらえてうれしかったです。

また、聞きたいことがあったらお気軽にどうぞ。

今日は以上です。

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