適正加工賃標準見積りシステム(ACCT)が開発されリリースされてます。

こんばんは、最近ラーメン食べてないな。でも体重が増えてるから食べにいけないミズイデ(@fashionizumi)です。

今朝の体重67.0㎏・・・No.633

  縫製加工賃標準見積りシステム(ACCT)が開発されリリースされてます。

縫製加工賃の問題はいつでもつきまといます。

僕らはいつでもサンプルを縫った時に時間を計っています。

加工賃を算出する目安にするためです。

でも、1着を縫う時と量産で何十枚何百枚縫う時でも掛かる時間が変わってきます。

サンプルで1着縫う時は先ず1枚だけ裁断するのと何十枚何百枚を一度に裁断するのは重ねる時間が多少多く掛かるだけなので1枚だけ裁断する方が非効率です。

縫うのも1枚目はパターンと仕様書を読みながら組み立て方とか考えながら縫うので本当に時間が掛かります。ブラウスで4時間くらいは普通に掛かる。

その後に、釦付けてボタンホール開けて仕上げプレスして完成。だから裁断から仕上げまでほぼ1日7時間とか8時間掛かるのもあります。

簡単なスカートでも裏無しのAラインスカートで、裁断して縫って仕上げまで3時間から4時間くらいかな。当然慣れているベテランさんが縫ってです。

量産の1枚目もだいたい同じくらい時間が掛かると思ってください。

2枚目は1枚目の3/2くらい簡単なアイテムなら半分の時間で縫えるようになることが多いです。

そして3枚目4枚目5枚目と徐々に数分ずつ時間を詰めていきます。

なので、10枚とか20枚では慣れた頃に終わってしまい最初のロスを挽回することなく終わってしまうのでできればやりたくないのです。

一回縫ったアイテムの追加なら大丈夫。

せめて40枚から50枚くらいあると、うちの場合助かります。

基本4人班で役割分担して縫っています。

基本量産工場なので量産の場合4人の班で前工程から中間工程、組立工程、仕上げ工程と役割分担して1着の洋服を作ります。

1時間か2時間ごとに1着とか2着、3着縫い上げて行くので、1日目はさほど上がらず2日目3日目と加速していくような感じです。

兎に角1枚目は自転車を漕ぎ出すよりもっと労力を使うんです。できれば新型より1回縫ったことがあるリピートだとうれしい。

素材によっても掛かる時間は変わります。

シルクとか縫い難い生地は神経使うので時間が掛かります。ベテランさんでも飛ばせません。

また、布帛は縫うだけじゃなくてアイロンも時間が掛かります。

それも、慣れなんです。一枚目はオッカナビックリアイロンを当てますから。

地域によって最低賃金が違う。

日本全国広いので各都道府県によって最低賃金が決められていて東京都は確か950円くらいだったでしょうか?

でも、地方に行けば700円台のところもあります。

縫製の仕事は労働集約型産業なのでほぼほぼ人件費です。

なので地方の工場に仕事が集まり、更には海外に。分かりきったこと書いてすいません。

しかし、技術職なのに最低賃金が基準って(苦笑)

適正加工賃標準見積りシステムってご存知ですか?

その前に日本アパレルソーイング工業組合連合会って知りませんでした。

通称「アパ工連」何している会なのか知りませんが、全国的組織らしいです。

なんで知ったか、それは親方に聞いたからです。

そのアパ工連が縫製加工賃の適正化を目的とした標準見積りシステムを開発したそうです。

開発してるとは親方から聞いてましたが、出来上がってリリースされてたのを昨日聞いて知りました。

こちらです、

縫製加工賃標準見積りシステム(ACCT)が開発されリリースされてます

縫製工場関係者の皆さん是非活用しましょう。そして広めて欲しいです、よろしくお願いいたします。

今日お伝えしたかったことは以上です。

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