おはようございます昨日は暑かったですねー。
上着要らずの日曜日、まさかの春一番が吹いたって(早っ)
ボクはさいたま市のランチパスポート使って540円ランチして少しゆっくりできた休日でした。
さて、今日ボクが伝えたいことは。
縫製工場ってブラックが多いって本当なの?
本当です。ウソです。働く人によって感じ方も様々です。(笑)
ブラック企業が社会問題になって久しい、そもそもブラック企業ってどれくらいのことを言うんでしょうかね。
定義がよくわからないので調べてみた。
以下引用します。
知恵蔵2015の解説
ブラック企業
労働者を酷使・選別し、使い捨てにする企業。「ブラック会社」ともいう。
度を超えた長時間労働やノルマを課し、耐え抜いた者だけを引き上げ、落伍(らくご)者に対しては、業務とは無関係な研修やパワハラ、セクハラなどで肉体・精神を追い詰め、戦略的に「自主退職」へと追い込む。金融危機の影響で就職難が深刻化した2000年代後半から、こうした悪辣(あくらつ)な企業を指すようになった。その明確な定義はないものの、以上のような「合法か否か」の境目をはるかに超えた「劣悪な労働」「峻烈(しゅんれつ)な選別」「非情な使い捨て」などが特徴で、企業規模や知名度とは関係なく、入社3年内の離職率の高さや社員の年齢構成(30~40代が極端に少ない等)が1つの指標とされる。なお、かつては反社会的企業(暴力団系やそのフロント企業など)を指す言葉だった。
法令違反の長時間労働やサービス残業、労使の合意を経ない転勤命令などは、1970年代から問題視されており、多くの日本企業には元よりブラック的な体質があったという見方もある。他方、こうした強要に忍従した労働者の「滅私奉公」は、企業が終身雇用・年功賃金を保証するという「暗黙の合意」の上に成り立っていたのであり、日本型雇用慣行が崩壊に進み、新卒採用でも買い手側が圧倒的優位にある現在、労働者とりわけ若年労働者を蝕(むしば)む新たな社会問題として対処すべきという指摘もある。(大迫秀樹 フリー編集者 / 2013年)
だそうです。
最近では少し待遇が悪いだけでブラックのレッテルが張られるような風潮さえ感じられます。
グレーなのは否めません
他の縫製工場様はどうだか分かりませんが、うちみたいな零細工場は至れり尽くせりな待遇は無理です。
9時から5時まで実働7時間で完全週休二日、年間休日は140日って!潰れてしまいます。
縫製職人は技術職です技術を身に付けるには、どれだけミシンを踏みアイロンを掛けたかだとボクは思う。
それは、どんな仕事でも同じだ趣味の卓球だって同じだ。
どれだけ打ったか+センスで上達の速度が違ってくるし毎日やってれば上手くなるハズです。
しかも、仕事となればそれなりの品質でしかも早く仕上げてこそ職人の称号を手にすることができるわけです。
素人に仕事を頼む人はあまりいないですから努力することは当たり前だとボクは思う。
それでも、改善していますよ
改善するためにはデキナイ仕事は請けません、やりません。
だって、従業員の士気にかかわるから待遇を改善するにはいい条件の仕事を請けなくてはなりません。
以前は、他の縫製工場のことばかり気にしていたライバル視していた?!
だから縫製工賃もジャケットなら5,000円くらいが相場でしょ!?
ブラウスは2,500円?スカートは1,500円??
って無理ですから昭和かよ!
デキナイと思ったから引受けないようにした。デキルところで縫ってもらえばいいだけのこと関わるだけメンドクサイ。
今は、他の縫製工場のことはあまり興味が無い。どこの服を縫っているとか工賃がいくらとかそんな話をしなくなった。
他ではやっていないような仕事を引受けているから比べようもありません。
百貨店が営業時間を短くしたのは?
縫製工場も同じ労働時間が長過ぎだってボクも思う。
僕らが修行していたころは月に1回しか土曜日休みが無かった。
給料だって、今のうちの初任給より全然安かった(30年前と比べるなって)
それでも、それが普通だって思ってやってました。仕事を教えてもらってたし、何にもできなかったから。
でも、仕事を覚えてデキる様になったら給料を上げてもらえた。
仕事をできるよう成るまでは、自分のスキルアップになるためなんだから自分に投資だと思ってやらなきゃねやらされている感じはなかったな。
自分ができなかったことができるようになるのが楽しかったし、うれしかったのを覚えている。
逆にできない仕事を仕事中に任されて先輩に間に合わなくって迷惑掛けるのは心苦しかったので悔しくって練習したよね。
練習なので時間外にやりました、それが普通だと思ったから。
公務員が人気なのもうなずける
安定していて労働時間も程よくて倒産もしない職場がいいなら公務員になればいいと思う。
ボクは嫌だけど、早くボケてしまいそうだから(笑)
今うちにいるスタッフは嫌々仕事をしている人はいません(いないと思う)
かなりガッツリ働いているから疲れます。縫製は確実に肉体労働だと思う。
縫い上がった服の出来が良かったりスムーズにたくさんできあがる時はうれしいが、工程がメンドクサクテ上がらない時はストレスがたまりまくって二度とそのブランドの服は縫いたくないと思う。
自分が仕事をして会社に貢献して、その会社が社会で貢献するそうすることで働く生きがいができます。
先ずは縫製職人としてできること全てを提供する、それに対して喜んでいただけたら対価をいただけるようになる。
やることもやらずに?デキずに?カネカネって、休み休みってナンダかなぁって思ってしまう。
やることやって、仕事が出来るんだったら文句言えよってテレビのニュースとか見ていてそう思う。
縫製工場はブラックなのかな?よく分かりません。ただ言えるのことは好きな仕事をしていると過労死はしません。
さあ、今週も笑顔でガンバって行きますよ!
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水出 俊哉
1991年2月、26歳の時に有限会社ファッションいずみを創業。高級婦人服(プレタポルテ)を作り続けて早28年目を迎えました。
主にインディーズデザイナーブランドを手掛けています。
数多くのドメスティックブランドのショーサンプル・展示会サンプルから本生産までお手伝いさせていただいています。
縫製職人が手掛ける洋服のリフォームも好評です。
あと、個人様の縫った洋服1着からでもボタンホールを承っておりますお気軽にお問合せください。

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