好きな仕事して楽しんでいると自然と笑みがこぼれてしまいます(笑)
2016-10-28
目次
破れたザックの修理も承ります。こんばんは、ファッションいずみのミズイデ(@fashionizumi)です。
ザックとはカバンの一種です、写真のザックは登山用のらしいです。
山にはたくさんの木が生えていて木の枝に引っかかって破れてしまったようです。
OMMってメーカーのザックで定価が16,500円+消費税。容量32ℓ重さが700gと軽量にできてます。
直し方は生地と同色の糸を使い細かい針目で縫っていきます、根気がいる作業です。
こんなお直しもできるんです。これで再び登山で活躍してくれるといいな。
僕らの仕事はミシンを使って生地を加工したり破れたものを補修して再生すること。
そんな風に自分たちの仕事を大きく捉えると視野が広がっていくんだなぁって思った2016年晩秋。
それを頼まれた時に、僕たちの仕事は洋服を作ることだからカバンは直せませんよって、
直すか断るのか、ちっさなことだけど運命の分かれ道的な、大袈裟?
この話、縫製工場悲話みたいに聞こえたらスミマセン。(初めに断っておきます)
ホント昔話ですよ、縫製工場が縫った洋服を検品して納品してメーカーさんの検品も合格した後にお店から返品があったんです。
どうも、購入されたお客様が壊された模様でした。
それをクレーム付けてお店からメーカーに返品、そして工場に返品して不良品扱いで修理が来た時。
若かったから、親方に愚痴のようなことを聞いてもらった時に言われた言葉が深かった。
「俺たちにしか直せないんだから、直してやれよ」
ボクが相談って言うか、そんな話をされたら「そりゃひでぇーな!ほっぽとけよ」なんてことを言ってたと思う。(今はそんな事言いませんよ、でもわかんないけど)
まあ、親方がそう言うんじゃしょうがないって直してあげたらお客様が喜んでくれたって間接的に聞きました。
確かに僕らにしかできないじゃんって、当たり前すぎることなんだけどその時言われて初めて気が付きましたね。
で、結果的に僕らにしかできないことをしてお客様が喜んでくれる。
これが、仕事なんだって気が付くのおそーーーーー!(笑)
今はアパレルに企画する力がないって良く耳にします。
それはOEMメーカーさんに全部丸投げして出来上がった服を製品買いしているってことらしい。
丸投げじゃない、企画は出来るんだけど縫製工場を知らない生産背景を持っていない新興勢力のメーカーさんは縫製工場のアテンドを依頼しているらしい。
何故縫製工場を知らないのか?
知っていたとしても使い勝手が悪い部分もあるんだって話です。
OEMさんに頼めば製品としてそのまま店頭に出荷できる状態で出来上がってくるからすごく便利。
OEMメーカーさんも自社工場を持っているのではなく協力工場を何社か使い分けているので、洋服を縫っているのは縫製工場です。
昔気質の縫製工場は縫うことだけしかしないの?
ボタンホールもミシン無いから穴屋さんも手配して、その後の仕上げプレスはデキナイ、ハンガーとかビニールカバーとか用意してもらわないと困る。
裏地とか接着芯とか縫製工場で必要な要尺出して付属屋さんに発注掛けて用意したら助かると思いますよね。でも、やったことないからデキマセン的な。
それらの仕事を全部面倒見てくれるからOEMメーカーさんの存在価値があるってことらしい。
じゃあ、その部分を縫製工場で出来るようにしたらいいのになぁと思うのはボクだけなのかな?
また、いいモノを作りたいアパレルメーカーさんは言われているほど製造原価を低く考えていないって話を聞きました。
でも、OEMメーカーさんに頼むしかなくてアパレルメーカーの人たちは、どこの工場で縫っているのか分からないってウソのようなホントの話っす。マジっすか!?です。
これは誰でも容易に想像できることで、OEMメーカーさんの手数料が発生するので結局は縫製工場の加工賃が・・・
それは、縫製工場が面倒なことをやろうとしないから結局は状況が良くならないんだと思います。
昔のように縫製工場があれやっちゃダメ、これはやらなくていいなんて時代じゃない。
自分たちができることを増やしていけば、OEMメーカーさんも助かるしアパレルメーカーさんも助かって洋服を購入してくれる人にも喜んでもらえるハズです。
そして、それを知ってもらいましょう!もっと、発信しましょう!
だから、ボクは発信します。ファッションいずみではザックの修理もできます。
今日は以上です。
では、また。
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