波乱万丈じゃない平凡なボクの縫製職人人生。
2017-02-14
目次
今週土曜日2月18日からさいたま市大宮第二公園で開催される梅まつりが楽しみなミズイデ(@fashionizumi)です。
もう、こんなに咲いてます。
何とかスカートを丸縫いできるまでになった頃の思い出は、やっぱりフレアースカートの裾上げ。
先ずはフレアースカートの裾が2mくらいあるのを裾垂れ分を裁ち合わせします、バイアスは伸びるのでボディー(人台)に着せて下から定規を当てて床上がりを同じ長さに印をつけてアイロン台や裁断台の上でハサミで切り揃えてからロックミシンを掛けるんですが、フレアースカートの裾をロックミシンの達人はなんと一回も止まらずに2mを一気に掛けたんです。
しかも、ベタ踏みで!うわースゲェ―って思った、今でもその時のことが脳裏に焼き付いてます。
コツは、天井から紐を垂らしてその先に洗濯ばさみをつけてそれでスカートを宙に浮かせた状態でロック掛けてました。
昔の人は頭いいと思った、そんなお金が掛からない道具を使って早くできる方法を考えてるなんてさすがだなって。
その後裾(ヘム)をアイロンしてからルイス(掬い縫いミシン)して出来上がり。
うちで今でも現役で使ってるルイスミシンはその時のモノを独立する時に譲り受けたんです。
その頃縫っていたのはボリュームゾーンの一般婦人服でした。
今でもあるらしいアパレルメーカー、ジュネの服を縫ってました。よく社長と一緒に麻布十番まで納品について行きその帰りに千駄ヶ谷でホープ軒ラーメン食べさせてもらったなー、ジャスミン茶を始めて飲んだのはホープ軒でした。(笑)
その後、ジュネの仕事をしなくなり、どういった経緯でか分かりませんが結構大きなアパレルメーカーの東京ソワールさんと取引を始めるようになってからかなり業績が良くなってきたようでした。
ブラックフォーマルで有名でしたがその頃伸びてきたカラーフォーマルを縫っていました。
結婚式とかに着ていくパーティードレスのような服を。
サテンとかオーガンジーとかよく縫った覚えがあります。
1985年これからバブル景気になって行く頃のことでした。
修業初めて3年目の時、ボクは4畳半に出世した頃です。でも相変わらず共同トイレの銭湯通いの生活してました。
その後バブルの時に想いでの3畳一間のアパートは地上げで跡形もなく駐車場へとなったとさ。
当時、自動車運転免許を持っていなかった為に社長の運転で助手席に座り外回りしていました。
ずっと、自分で運転したくて仕方なかった、僕らの世代の男ってやっぱり車は憧れだったのです。
もう、免許が欲しくてたまらなかったから仕事が終わった後にバイトして金貯めました。
その金で社長に教習所通わせてくださいとお願いしたらOKがでて、一番近かった小田急線の成城学園まで通って取りました。
免許を取ってからは、自分ひとりで外回りできるようになって社長も時間ができて喜んだしボクも最高だったー!
都内の西新宿・渋谷・中野あたりの裏路地走り回って楽しかったー!スカイラインバン4速ミッションでした。
穴屋さんは練馬でプレス屋さんは中野、まとめ屋さんは幡ヶ谷とか中野弥生町とか何軒もあってもうその時間が楽しいこと楽しいこと、仕事でドライブできるんだもん最高でした。
縫製は4年くらいやらせてもらいました、その後は裁断とか色々なことを教えてもらってた。
縫製はフォーマルばっかりだったからポケット縫ったことないです、だからポケットはデキマセン。そんな大したことない奴なんです。
と言っても色恋話じゃなくて、師匠と呼べる人との出会いがこの頃ありました。
裁断を任されてから、周りにたくさんあった縫製工場の人たちとの交流会などにも顔を出させてもらいはじめたのです。
いつの間にか23歳になった頃だったかな?
しかし、ホント30年前はまだまだ東京にもたくさんの縫製工場が元気に稼働していたのに今や見る影もなくなってしまい寂しい限りです。
そうどうして縫製工場が元気だったのか?それはバブル景気に突入した時期だったから。
今の状況なんて想像もできないくらいバカみたいに高ーい洋服が売れていた時代でした。
周りの工場の社長はこぞって高級車買ってた、シーマとかね。
うちの社長はソアラツインカムターボ名車っす。
しかも、マニュアル。
でも、乗せてもらったことない。(苦笑)
そんな時代に出会った松ノ木縫製の松ノ木親方は、本物のプレタを縫える技術を持っていました。
でも、杉並に工場を構えてその頃から新卒を一緒になって育てていたので車はポンコツでしたね。
みんなが浮かれていたころに堅実にガンバっていました。
いやいや、そんな昔になるんですねー
今はポルシェ乗ってるもんね、ハンパないっす。
つづく。
仕事場で毎日聴いてたFM東京でよく流れたのを思い出します、涙のリクエスト♪
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