人を育てるのはかなり大変だけど育ってくれるとスゴク楽になるはず。

PHABLICxKAZUI パッチワークシャツ 2014

ゴールデンウィークまであと2ヶ月ですね。早く露天風呂に入って、その後にぐびぐびぷっはーーーってしたい気分の3月1日晴れ。こんにちは、ファッションいずみ(@fashionizumi)のミズイデです
sukawa13.08.14-01
 
今日も恥ずかしくない服を作ってます。3月もとても楽しくなりそうな予感がします。

人を育てるってかなり大変だけど育ってくれるとスゴク楽になるはず。

縫製工場の話しかできませんので、そのことを書きます。縫製工場は大きく分けて2つ「従業員がいる会社と、いない会社」ボクの父は後者だった、自分で稼いでその金で普通の生活をして真面目に働いて終の棲家を手に入れて隠居生活しています。
ボクは父を越えたいと思いました、だから自分で創業してから8年目でようやく今の事務所を借りて従業員を雇い始めました。

昔の縫製工場は

昔の縫製工場は管理型の縫製工場ばかりだったように思う。管理型とは、社長なり工場長や班長さんが徹底的にロスをなくすように工程を配分して時間で管理して例えば「ミシンオペレーターの後ろに立って、ストップウォッチで計って「遅い!!」みたいな感じ考える時間がモッタイナイと言う発想で、単純な同じ作業の繰り返しで時間命!ボクが修行していた工場は、終礼の時に各自持ち工程の上がり枚数を発表して班長さんは組立上がり枚数を発表言わば、営業成績の発表会が毎日あったような感じでした。
もう、競争でした。みんなが目の色変えて一心不乱にミシンを踏む様は異様な光景に見えたかもしれませんね。だから、遅いとヤバかった(笑)班長さんは遅い人が班にいると自分の成績が悪くなるので、正直怖かった・・・なので必死に練習した次第です。

今の縫製工場は

今はボクが思うに、管理型には限界があるように思った。それは、最初に生産ロット数が多くないと成り立たないから、そして早く縫うにも程があるってこと。新人さんにとっては、単純作業の数をこなしてミシンに慣れるのが絶対に必要だからその方法が正解なんだけど今の日本では小ロットがアタリマエになっているのだから、それに対応しながら人を育てて行くしかないんです。でも人が育つまで結構しんどいです。(稼いでくれるまで時間が掛かるから)だから、人を使わないでご夫婦で仕事をする方が多いわけです。

敢えて大変な道を選んだのは

最初に書いたように父を越えなければ先がないと考えたからです。でも、今まで散々失敗してきました。
何故上手く行かなかったのか、どうして人を育てることができなかったのか。それは管理しようとしていたから管理すると言うことは「自分の言うことを聞きなさい、その通りに行動しなさい」なのです。すると、いくら真面目な日本人でもそれ以上のことができない、+アルファが全く生まれてこない、そして人は思い通りになんて動かないんです。ボクだって、「仕事でしょ!」って言われたら「じゃ、辞めます」ってなる反発しか生まれてこないのだから上手く行きっこなかった。(-_-;)

だったら、どうしたらいいんだろう

できるだけ自分で考えてもらうように心掛けました仕事を頼んで当然最初はやり方を見せて教えて、やらせて見て褒めてやらねば人は育たじ。とにかく遅いですハンパ無く遅いっす。しかしそれだけ伸び代があるってことです。僕らにはもう伸び代はありません逆に遅くなっていくだけ(ヤバいくらいに_| ̄|○)
先日、裾の奥まつりを手でマツラナクテハならないワンピースの仕事で内職屋さんだけじゃ間に合わなくって、新人さんにも針仕事手伝ってもらいました。その時、最初は1枚30分以上掛かってた(遅っ!!)で、やり方をこうしたらいいよって指導して「じゃ、もう一回時間を計って」と指示したら30分でできるようになり
「じゃ、次は30分を切れる様に工夫してみて」と、そしたら「社長、25分でできましたぁ♪」
「じゃ、今度は25分を」で、気が付いたらその日に終わらないって思っていたのがお釣りがきちゃいました。(笑)

今まで失敗してた時は

遅くて仕方がなくて教えてばっかりいたんです。こうやって、こうやりなさい、あーしなさいって。でもって付きっきりで教えているから自分の仕事が出来ない(イライラ)悪循環、任せてやらねばでした。どうしても自分ができるもんだから、直ぐにできると思って仕舞いがち思い違いでした、直ぐにできる人なんていません。
で、結局は「もういい、自分でやる」って、アーーー最悪ぅーーーーー(笑)

一人でデキルのは一人分の仕事だけ

自分が何でもかんでもデキルって、とんだ勘違い野郎でした。1人でデキルのは1人分しかデキナイのに、2人分3人分やった気になってバカじゃないの(オレ)
やらせなかったら出来る様に成る訳ないのに、いくら遅くっても自分が他の仕事出来るのだから1.5人くらいには成るんですねそれを伸ばしてあげれば2人分になりますし1+1=3に成ったりしてます。
気が付けば、去年の3月に入社した新人さんが2年生になります、そして新1年生も入ってきます。
2人だけで現状維持か、人を育て初めは死ぬほどキツイケド育ってくれるとマジで楽です。
意外と心から育てようという気概があれば早い期間で即戦力になるんですね(二人でやっているよりはね)今まで失敗していたのは気概が足りなかったからでした。

若い人と同じ目線で

ボクの息子21歳、親父の言うことキキマセン(笑)それは、上から言ってたから。今はクリーニング工場のバイト先で結構頑張っているらしく木曜日店休日以外は朝早くからフルタイムで働いてます運転免許も取って配達も任されて会社に貢献して頑張ってます。
社長と友達感覚な感じらしい、この前大雪降った日は社長が迎えに来てくれました。だからガンバっているみたいです。(親としてはうれしいことです)
人は仕事を任せると、それに応えようとガンバル生き物です人の役に立ってこその仕事です。それが生き甲斐になり明日への活力になるのだと思う。
だから僕らにできること、それは若い人に仕事を任せて1人でも多くの縫製技術者を育てて行こう今がチャンス。
では、オヤスミナサイ。

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