自浄能力が無いと生き残れない

ドレスシャツ2016.09.08

こんにちは、ヤクルトスワローズの山田哲人選手に三冠王とってもらいたいミズイデ(@fashionizumi)です。

日曜日の黄昏時恒例の「あ、安倍礼司」の前にサクサクっとブログを書いてしまおう!

今日のブログは、

なぜ日本で縫製の仕事が無くなるの?

国内衣料品自給率が3%とからしい、97%が輸入品です。今後更に減り続けることが予想されています。

それは、日本人の人件費が高いからだと思う。まだまだ上がり続けてます、そして休日も増えています。

逆に洋服の値段がメチャメチャ安くなっています、ユニクロの服は品質が良くって安い、そんなのにもう太刀打ちできないです。

メイドインジャパンが、日本製が良いって?日本の縫製工場=品質が良いではないって、多くのアパレル関係者が周知の事実です。

海外製品の品質が上がっています、いくら縫製技術にコダワッテいてもやり方を教えれば海外の工場へ日本の技術者を派遣して指導すればできる様になります。

一般的な洋服は。

シャツのカフスが下駄履いてるね

シャツのカフス付けが下駄を履いてるって、業界用語です。

カフスの端と袖の生地端が揃っていないでカフスが飛び出している状態のことを「下駄履いてるね」なんて言います。

要は縫製不良です。

2016.07.05

下駄は履いていませんの図

生地が厚くなるとそうなりやすいです、ミシンで上の生地が押されてくるから。

カモメになってるよ

生地を接いだ裾線が縫い吊れていると少し上がってしまってカモメが飛んでいるようなラインになってしまうことを、「カモメになっているよ」なんて言われて育ちました。

ジャケットでもスカートでも裾線はつながり良くないとみっともないですね。

ジャケットの前端は見返しを少し長くして見返しをイセる様にして縫うと落ち着きますよーとか、

袖付けは、袖山をグシ縫いしてから付けるときれいに付きますよーも基本ですね。

ショールカラーはこれくらいの反り加減がきれいなんだよねー。

ポケットのフラップは、両玉縁は、箱ポケットは、スラッシュポケットは、

ダーツ縫いは、袖や身頃・背中心のクセ取りは。

教えてもらえば理解できますが、知らないでずーっと生きて来たら知らないまんまっす。

知らなかったら教えてもらおう

むかし、ビックリしたのは剣ボロの縫い方知らないからイッテコイに変更してって言った人がいたんです。

イッテコイとは、袖のスリットをパイピングすること。これは簡単で、1分もあれば出来てしまう。

しかし、剣ボロは時間が掛かります、剣ボロ布をアイロンして縫って左右で30分くらいかな?(ベテランさんはもっと早いよ)

うちの1年生スタッフは剣ボロ縫いマスターしてます。

ボクもシャツ工場ではなかったので、知らなかったから教えてもらいました。

専門工場では生き残れない

昔は、ボトム専門・スカート専門・ジャケットが得意、ブラウスなら任しといて、ワンピースならうちでしょ!

そんな感じで得意アイテム専門工場があったと聞いている。

しかし、それだと得意アイテムの仕事が無かったら手が空いてしまいます。

仕事が無いんじゃ辞めようって廃業した工場もありました。

得意じゃないアイテムを縫えるように勉強した人が残って、でも扱う製品が安いと製造原価の兼ね合いで海外で縫わざるを得なくて仕事が無くなりました。

検品は厳しく

洋服作りのうんちく、ノウハウは色々あります。

今は、検品方法がどうなっているのかアパレルさんと取引していないから知らないけれど、

縫製工場に自浄能力が無いと生き残れないのかな?そんな感じがしています。

製品には万全を期しておりますが、万が一不良品が発生した場合には誠意を持って対応させていただきます。

たまにお直しも発生してしまい、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。

また、明日からガンバリマス。

では、では。

HOLD YOUR LAST CHANCE♪

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