縫製工場が閑散期を乗り切るためには

こんにちは、ミスチルが好きで毎日聴いてるミズイデ(@fashionizumi)です。

今日のブログ。No.429

  縫製工場が閑散期を乗り切るためには

うちの工場は普通の縫製工場なのでどうしても閑散期ができてしまいます。

たぶん超一流の縫製工場は閑散期などないのでしょうけど、そこが並みの工場の悲しさです。

そもそも閑散期とは、洋服は季節ものなので季節の切り替え時に仕事が上手く立ち上がらなくて仕事量が少なくなってしまいます。

うちの場合、1月2月3月4月は繁忙期で5月6月は閑散期。

そして後半戦、7月8月9月10月は繁忙期で11月12月が閑散期。

だいたいそんな感じ。

昼飯時と晩飯時が忙しくてその前後が暇なのと似ているかな?

えーと、これからは秋冬物の本生産に入ります。

お盆明けくらいから店頭に顔見せする初秋物から作り始めてだんだん冬のウールアイテムって流れ。

企画は各ブランドさんでまちまちだけど、早い所で2月3月に展示会やって4月に集計して生地を発注したりパターンを修正したり。

生地やパターンが揃いはじめるのがこれからなんです。

あーお腹空いた。

そんな時はどうしますか

暇な時は掃除を徹底的にやる。これは鉄則。

ミシンの釜をバラして掃除、エアコンのフィルター、裁断場の原反置場の整理整頓、糸置き場の整理整頓、要らないものは捨てました。こんな時しかできないことをやります。

あと今までの縫製工場は、仲間から仕事を融通してもらうことが多かった。それか、振り屋さんとか。

昔は、そうやって探せば全く仕事が無いってことはありませんでした。

今でも振り屋さんとかあるのかな?良く知らないけど。

仲間も次々と廃業してしまうし・・・

どうしても困った時は親方にお願いしよう、そうしよう。

今、ちょうどダイエットしてるのでお腹空いたの我慢できるようになりました。

少々のことでは動揺しなくなりましたー。

もう、今だけ一瞬暇なんだけど、でも大丈夫。

そんな気持ちで居てます。

すると、なんだかんだと仕事を頼まれるから不思議。

うちに縫って欲しいと頼まれる関係作り

うちで長年縫わせていただいてるブランドさんには正直にお願いしました。

7月に皆さん生地とかが揃って一斉に職だしされるのですが、それだと一瞬でパンク。

だって、そんなに人数いないからこなせません。

そう、一気にいっぱいは食べられないもん。

だから、少しでもいいから今揃っているやつ先に職出ししてくださいってお願いしたら、出してもらって助かってます。

ありがとうございます。

でも、ボタンとか未だ揃わなかったりラジバンダリ。(使ってみたくて梅雨)

そうは言ってるけど、この先忙しくなる保証なんてどこにもありません。

でも、大丈夫って思ってる根拠は?

今まで築いてきた関係からかなとボクは思っています。

うちで縫わない方がいいアイテムは他に頼んだ方がいい

それは、得意な服の方がいい仕事になると思います。

逆にヤリタクナイ気持ちで縫ってると服に出てしまうかなと。

あと、技術的って言うのとは違った畑違いのアイテムは縫えません。

ニットカットソーは縫えませんし、デニムのGジャンとかも。

昨日、来られたアパレルブランドをやっておられる方とお話ししていて、

素材から拘ってます、なんなら糸から買ってます。

それで、見積りとか取らなくて請求書が来た時に「あ、こんなになっちゃった」って思うんだって言ってた。

それを聞いて、ボクはとても共感した。

でも、そんな商売ばっかじゃねぇの!って思う人も・・・思う人の方が一般的?

未だに縫製工賃のアイミツ取って安く縫えるところに出すのが仕事だって思っている人もいるとかいないとか。

ボクが、こうやって書けばアイミツ取る人は近寄って来ないはず。

そう思ってます。

たぶん世の中はそんな風にできているんじゃないかなって気がします。

さあ、空に架かる虹を信じ歩き続けよう♪

カテゴリ
縫製工場
タグ
縫製工場の掟
twitter
ミスチル同盟
閑散期