自分の会社でデキルことを増やしていくと仕事の依頼は増える

夏の終わりのサンライズ

夏の終わりのサンライズ

こんばんは、さいたま市の縫製ブロガーミズイデです。(言ったもん勝ちです)

今日はとてもうれしい出来事がありました。

それは、あの有名ブログ「繊維産業ブログ」の南充浩さんから「ブログの腕前が上がりましたね」とコメントいただいたから。

そんなわけで、今夜も頑張って書きます。

題して

常識の壁を打ち破れ

です。

縫製工場は常識だらけの世界でした

加工賃仕事でも、工場側から見積もりを提示するなんて愚行とされてた。

加工賃は決まっていて、もし少しでもいい人ぶりたい人は100円か200円は上げてくれた

恩着せがましく(爆)

完全先上げは当たり前だの・・・

完全先上げとは、あるデザインのアイテム一型30着でも50着、100着だろうが

先に生地、裏地、接着芯、付属類パターン縫製仕様書すべて揃えて職出しされても

先ず、一着分だけ(何色の9号サイズでと指示がある)裁断して縫って提出しなければならない

OKが出てから残りの分の裁断に仕掛かれるシステムです。

なんで、完全先上げが必要なの?

それは、先上げを見てから変更になるかもしれないから

それって、セカンドサンプル的じゃね!?

なんてことは、口が裂けてもイエマセン(笑)

要は、昔はファーストサンプル、セカンドサンプルと作っていたけど経費削減

工場に縫わせれば量産工賃で済むから的な!?

で、酷い時はもし変更にでもなったらその完全先上げは量産と異なってしまう訳です

なので、量産としても受領できないって普通に言ってきたり言わなかったり~

えーマジでぇ

その後変更後にまた先上げを提出!?マジです

その間はお預けを言われた犬のようです

「よし!」の声がぁ~~~~~

まだなのぉ?、タバコ吸ってないで早く検品してよぉ

こっちは腹減ってんだよ

などとは言ってません。

縫製工場の常識

それは、全部揃えてもらわないと仕事はデキマセン

そりゃそうでした

パターン・表生地・裏地・接着芯・ボタン・付属類・仕上げプレス屋さん+ハンガー&ビニールカバー

メローロックなどの二次加工等

他にもありますでしょうか?

極端な話、縫製だけしかデキマセンでも昔は良かったけど

昔のまんまで進化できていないと仕事を頼まれなくなってしまうのは必然でした

生産管理者があちこち手配しなくてはならなくて面倒だから(言うなれば不便だから)

だから、工場のデキル機能を増やせば便利な工場になって選ばれる工場になって

仕事を頼まれる工場になれると思うのです。

当然、デキル機能が増えたのであれば加工賃にオンしてもらえるはずです

先ずは二次加工から

うちはデキる様にしました。

三巻千鳥ミシン、メローロック&巻ロックミシンを買いました

ミシンを持っていない時は、裁断したパーツを加工業者に送って

数日後に出来上がってくるのを待たなくていけなかった(その時間が意外とストレスを感じるんです)

そして、加工業者によっては仕上りが良くない状態で送ってくることもあった・・・

ならば、ミシンを買って残布で試し縫いしたモノを見てもらって

ダメだったら縫製屋なので調整はお手の物だからデザイナーさんのイメージ通りに擦り合わせを図った方が良いに決まってますよね

待ちの時は、全部いっぺんに送られてくる(でも全部は一気に必要ない)

自分ちでデキれば、必要な時に必要な量だけ加工すれば良いわけで

それがデキて良い事尽くめ

そしたら次は

自社で仕上げプレスも同じ理由でデキルようにした

年々腕のいいプレス屋さんが減ってきて

プレス上がり後自分ちに持ち帰って再検品してから納品(二度手間)

しかも、うちは小ロットだから優先順位は下位の方・・・

幸い吹上式アイロン台があったのでスムーズに自社プレスへと移行できました

ハンガー&ビニールカバーも支給品だったけど、自分ちで在庫の量を見ながら発注した方が効率的だと判断したのと

小さいアパレルメーカーさんにはどこで買っていいのか知らないので自社で仕入れる様になりましたね

それにも飽きたらず

裏地、接着芯、ファスナー、その他の副資材も自社調達デキるようになりました

気が付けば、縫製加工だけしかできなかったのに

仕事の巾広がってきました

そしたら、夢だと思っていたことに近づいてきたんです

あとは企画の部分がデキればもっと面白くなるのではないのかな?ナンテネ^^

最後に

若い頃から、知り合った頃から親方に

「何で縫製工場があれをしちゃいけない、これをやっちゃいけないって誰が決めたんだよ#!!」

って、言われてきたから今があります。

今日は、時間もアレなんで書けませんでしたが

縫製工場のライン生産から少人数班生産への変遷

それはそれは、衝撃でしたね

常識破りのものづくりを読んだとき、如何に自分が愚か者だって気づいた。orz

book2014.08.28

majide,gennkai

oyasuminasai…zzz

情熱のバラ by THE BLUE HEARTS

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縫製工場