僕らの仕事は、ただ洋服を縫っているだけじゃない

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お疲れ様です、久しぶりに土曜日の休みをまったりと過ごしているファッションいずみのミズイデ(@fashionizumi)です。

今日のさいたま市桜区は花曇りで少し肌寒くコート着てインナーダウンベスト着てちょうどいい

満開の桜を見るとどうして何とも言い難く心の奥底からうれしい気持ちになるのでしょう

それは、真新しい制服で桜の下で記念撮影した中学生になった時の気恥ずかしさの中にもうれしかった気持ちを思い出すからじゃないかと思っています

これから少し大人に近づいて行く気がしてうれしかった頃を思い出します

大人になってしまうと毎年同じ4月がやって来てますね

さて、4月最初のブログいきまーす。

僕らの仕事は、ただ洋服を縫っているだけじゃない

ファッションいずみは縫製加工が得意です

洋服を縫うのを好きな人たちが集まってる会社です

でも、ただ洋服を縫っているだけじゃないんです

ただ、洋服を縫うことならどこの縫製工場でもやってることですから

じゃあ、何が違うのか?!

洋服を縫うのに違いなんてないだろ!!って言われてしまいそうですが

違いはあります

違いその一

近道しないで遠回りすることです

例えば、シャツなど裾の三つ折り始末

普通の縫製工場は、三つ折り用の通称ラッパと呼ばれるアタッチメントを使ってアイロンしないでそのまま三つ折り始末します

それは、ある意味合理的ですアイロンしないで三つ折りの幅も均等に仕上げることができるから

ボクも知らないわけではありませんが、そのアタッチメントは使いません

5㎜の三つ折り指示では、1回目4㎜でアイロンしてから5㎜できれいに整形しながらアイロンしてからミシンで縫います

3工程になりますが仕上りは全然違います

特に裾のカーブしているラインが、アタッチメント使うとどうしても斜め皺が出てしまいます

左右あるので行は上り、帰りは下りになるので左右で違うくなり易いのです

反対にアイロンを使うと、カーブの内法外法を上手く手加減しながら形を整えながらアイロンで決めてからミシンで縫いますのでアイロン作業が大事だってことが良くわかってもらえると思います。

その方法なら間違いなく左右対称に仕上げることが可能になります

裾が少々歪んでいても全然構わないって人にはどうでもいい事ですが

ファッションいずみで縫ったシャツの裾の始末は要チェックす(笑)

違いその二

カフス付けもシャツ工場では1回で付けているのを見かけます

どこで見かけるか

それは、シャツの袖丈調整のお直しして解いたとき

ファッションいずみでは、1回中縫いしてから落とし縫いもしくはステッチしながら縫いつけています

1回でカフス付けられるってすごいです、どうやってやっているのか教えてほしいくらい

でも、教えてもらっても2工程で付けるやり方は変えないです

それは、ファッションいずみで縫ったシャツのカフス付けを見てもらえれば分かってもらえると思います

折伏せ縫いも同じです

折伏せ縫い、巻縫い専用ミシンもあるようですが

ファッションいずみでは、本縫いミシンとアイロンだけで作り上げていきます

もちろん、段押えなどを使ってコバステッチが一定の幅で仕上がるように随所で便利なアタッチメントは使っていますよ

衿付けも同じ、剣ボロも

たかがシャツ作り、されどシャツを縫うのに細かいところまで気を使っています

すると全体の仕上がりがすっきりするのだと思います

神は細部に宿る精神ってやつですかね

通常のアパレルメーカーのシャツの縫製加工賃は

どうなんでしょう?

2,500円~2,800円が相場なんでしょうか?

それを縫うのが得意な工場さんがあると思うので、その工場さんに依頼してください

ファッションいずみでは、わざわざ手間の掛かる縫い方をしているのでその加工賃では収まりません

考え方の違いです、普通のシャツで全然OKだったら他を探して欲しい

わざわざ手間の掛かるやり方して、あほちゃうの?って、ほっといてください

その仕上りが好きだって人の為に仕事してますから

シャツに限らず、どうしたらきれいに仕上がるかを優先して縫製加工してる縫製工場です

シャツ専門の縫製工場なら

あの有名な鎌倉シャツさんの工場なら年間通じて1年中シャツを縫っているでしょうから

合理的且つ効率的な方法で2,000円代後半の縫製加工賃でも利益が出るのでしょうが

ファッションいずみでは、シャツも縫えばブラウスもワンピースもスカートだってジャケットだって縫います

しかも、デザイン性が強いアイテムで生産枚数が少ないから縫製加工賃はそれに比べどうしても高くなってしまいます

そのこともご理解いただきたいですね

しかし縫っているは人間です

最初に言ってしまいますが、人間ですからミスはしてしまいます

どんなベテランさんでも「えっーーーーーーー!?」ってびっくりするような縫い間違いすることもあります

気が付かないで納めてしまったらごめんなさい

直ぐに直します、てか直してます

もちろん無償です

大変申し訳ありませんでした。

まとめ

ファッションいずみのスタッフ全員が縫った洋服を買って着てくれた人が喜んでくれるように思って縫っています

それがただ機械的に縫って洋服の形にしているだけの縫製工場とは違うところです

洋服を縫うこと自体は一緒でも出来上がった洋服の顔は違うと思う

それが分かってくれる人に是非着てもらいたい

ボクが伝えたかったことは概ねそんなことです

では、良い週末をお過ごしください

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