縫製工場が縫製工賃を安く請けない為の方法

昨日は大変有意義なセミナーに行ってきた水出です。

台東デザイナーズビレッジで行われた「これからのファッション業界で生き残る方法」講師 南充浩氏を拝聴してきました。

あっという間の2時間でした。

かいつまんで書きます、アパレルの問題=安売り。

売れ筋ばかり作る=ベーシックなアイテムの品揃え=どのブランドも同質化。

商品自体が似たようなモノばかりなので価格競争に陥ってしまう。

だから価格競争に巻き込まれない売り方をすればいいんじゃないかと仰ってました。

それにはブランドやお店のファンを作る何かを始めたらいいかを考えて行動してみる、ブログでもSNS使ってもいいし催し物を開いて交流するとかなんでもいいからやってみて知ってもらうことをしないと。

 日本製が売れるキーワードなの?

そんなことも聴いていて大きくうなずいてしまった。

別に僕ら洋服の作り手として日本製って日本で作っているのだからアタリマエでしかなかった。

でも、日本の縫製工場が絶滅危惧種的職業と思われる程減ってしまって数が少ないからプレミアがついちゃってるの?当事者は困惑してます(笑)。

でも、自分たちの良さを再確認するには良い機会だったのかも色も形もデザインもダサくっていくら日本製って売っても買う人は誰もいないとボクも思いました。

そして、質疑応答である方が「縫製工場が加工賃を上げているって事例を知っていたら教えて下さい」だったかなそんな質問で、なぜかボクが紹介されてしまって焦りました笑。

南さん
南さん

やっと、今日のタイトルです。

 縫製工場が縫製工賃を安く請けない為の方法

ボクの会社ファッションいずみはボクが創業しました。

創業当時、フォーマル専業アパレルメーカーさん100%で仕事をもらってました。

営業もしなくていい、フォーマルだからそれほどデザイン性の変化も少なくて正直楽でした。

楽って言うことは教えれば誰でも縫えるようになるんですね、だから2000年頃には海外生産に移行して海外で安く縫って日本の縫製工場は要らなくなり始めました。何故なら「縫製工賃を上げて」って言うから笑。

そりゃそうですよね、物価だって人件費とかなんだって上がって行くんですから。

でも、作って売る方のアパレルメーカーとしては景気も悪くデフレとかで売値を上げるどころか下げなければ売れなくなっていたので製造原価を下げるのは至上命題でした。

要は供給過剰になっていたんですね礼服なんて毎年買わないし買い替えもデザインがさほど変わらないから。

新規のお客も少子化とか礼服じゃない一般婦人服ブランドの黒い服を買う女性が増えて売るのが大変な時代になって、余ってるから値下げして売る手法しかなかったようです。

だから、ボクは生き残りをかけて見切りを付けました。

フラれる前にフリマシタ。

 どこでも縫えるモノだと

安く縫えるところに流れて行きます、だから誰もやりたがらないであろう仕事にチャレンジするように心掛けました。

ボクもデキればタイトスカート(後ろベンツ開き)のシンプルなデザインばっかり縫っていたいです。

それだったらサージングとエジコンとルイスがあればバンバン縫えちゃう言わばオイシイ仕事、気をつけるのはファスナー付けとベルト付けくらいです頭も使わないで組み立てられるし。

それだと加工賃は下がる一方なのでスゴク凝ったデザインのスカートも本当は縫いたくなかったけど「縫えますよ」と言って引受けましたしかも枚数が少なかったけど。でも、加工賃はタイトスカートよりもらえます他のアイテムもそんな仕事ばっかりです。

例えばシャツだって形はシンプルでも縫代始末が束ロックでは無くって折伏せ縫いだったり袋縫いだったりです、しかも3mmでとか極細指示で生地も扱いにくい縫い辛いのが多いです。

 一番気をつけたのは

製品の出来上がり完成度です、そこが一番重要だと思ったから。

いくら縫い辛い縫製仕様だから、扱い難い生地だからと言って出来上がった洋服が垢抜けなかったら全てが台無しです。

何より縫った本人ががっかりしてしまいます。

 きれいキタナイを見分ける目

どうしても自分に甘くなります。そして意外と縫製職人って他のうちで縫った洋服って見ない(見てる人はゴメンナサイ)

ずっと仕事仕事、朝から晩までミシン踏んでて間に合わなきゃ土日だって仕事してる人いっぱいいました。

自分の洋服買に行くのは安い店の安い服だったりしちゃうんですね、すると百貨店で売っているような高級ブランドの洋服の感度を見ることってないんです知らないって怖いなって思いました。

今まで縫っていた洋服のレベルが中くらいのランク服で検品で優だったりしちゃうと勘違いしたのはボクです。

ハイプレタゾーンの洋服の完成度と比べると雲泥の差があるってことを自分の目で体験しました。

キレイを知らないときれいな洋服は作れないんだなって教えてもらいました。

その眼を養うには、縫った製品を検品してもらってダメだしの連発をいただくしかありません。

痛い思いをしないと覚えないし直すのメンドクサイってなって直さないんです人間って弱いから。

そんな苦労もしながら覚えた洋服作りのノウハウです。

 まとめ

縫製工賃を上げるには縫製職人の価値を上げて行くことではないでしょうか。

縫って納めた洋服を見てどうしたら喜んでもらえるのかを考えて縫えば良いのだと思います。

これで伝わってますでしょうか伝わればいいな。

今日も読んでいただきありがとうございます。

今日からいよいよ始まる「日本シリーズ|スワローズVsホークス」応援します!

では、よい週末をお過ごしください。

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水出 俊哉
1964(昭和39)年7月生まれなので夏と卓球が大好きです。
1991年2月、26歳の時に有限会社ファッションいずみを創業。高級婦人服(プレタポルテ)を作り続けて早28年目を迎えました。
主にインディーズデザイナーブランドを手掛けています。
数多くのドメスティックブランドのショーサンプル・展示会サンプルから本生産までお手伝いさせていただいています。
縫製職人が手掛ける洋服のリフォームも好評です。
あと、個人様の縫った洋服1着からでもボタンホールを承っておりますお気軽にお問合せください。

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