縫製職人を育てる時に欠かせないこと

縫製職人の技は手さばきの仕草に無駄がない

こんにちは、さいたま市桜区の縫製工房ファッションいずみのミズイデ(@fashionizumi)です。

ボクの会社では縫える人を探していますが、なかなか縫える経験者が見つかることは少ないです。

だから、ないものねだりしないで未経験者を見習いとして育成しています。

給料は安いかも知れないけど埼玉なら生活ができる程度には払っているつもりです。

しかし、丸っきりのドシロートを一から育てるにはかなりキツイので、高校の服飾科か服飾専門校で基礎は学んでいる人を希望しています。

とりあえずの大前提としてミシンを触ったことがある人ね、遅くてっもいいからとりあえず雑巾でもいいからミシンで縫ったことがある人。

文化服装学院出身の齋藤さん

去年の3月に入社してくれた文化服装学院服装科で2年間学んだ齋藤さんがちょうど1年経ち、その成長は目を見張るものがあります。

いつからだろう、半年間くらいはずっとアイロン。

朝から晩まで毎日アイロン、でも頑張ってアイロンを覚えてくれました。

その後ミシンを踏み始めてからあんまり教えることないんです。

1年生にしては勘が良いと思ったかな、最近じゃもうベテランまでは行かないけど1年生の踏み方じゃないよ。

昼休みにちょっと聞いたんです、「うちでも縫ってるの?」って、

そしたら、職業用ミシンとベビーロック買ってもらって夏休みとか冬休みとか自分が着たい服を製図して作ってるって聞いて、あーなるほどねーと思いました。

高校も都立農業高校で唯一服飾科があるところを志望して選んだ人。

根っから洋服作るのが好きなんだなー。

ミシンの踏み方にクセがある人

うちに中途入社してくる人で洋服のお直し屋さんから転職して来てくれるケースが多いんですね。

その人たちに共通しているのは、ミシンの踏み方にクセがあること。

縫製工場のミシンの踏み方と違うんです。

何であの踏み方になるんだろう・・・不思議。

まだ若い人は柔軟に直してくれるんだけど、ある程度年齢が上の方は長年のクセって直らない。(一概には言えないけど)

どう違うのか、それは一定の速度で伸ばさない様にしながら踏みます。

ベテランさんになればスピードマックスで踏むけど、経験が浅い人は曲がらず伸びない様に縫える速度で縫います。

デキルだけゆっくりでもいいから長い距離を止まらないで、止まる回数を少なくするようにして縫います。

それが、お直し屋さん上がりの人はちょこちょこ踏むクセがあるかなー

ダッダッ、ダッ、ダッダッ、ダッ、かちゃかちゃって途切れ途切れに踏むからもうバイアスなんて伸び伸び―!

何とか、ミシンの踏み方は矯正できました。

そして今日は、手さばきの方法も教えて覚えてもらいました。

2枚の生地を縫い合わせるのが縫製の仕事

初めからデキル人はいません、ミシンの踏み方が遅いのは仕方がない。

でも、その他のところは速くできるところがあります。

移動を早くする。

右身頃と左身頃を縫い合わせる時に置く場所を考えると早くなります。

パーツをミシンの縫うところまで持ってきてセットする距離をスムーズに移動できる場所に配置しています。

逆に探すとその分遅くなります。

経験が浅いとそこまで気が付かないことが多いんですね。

どんな簡単だって思うことも、初心者は不安でいっぱい。

先ずは、これでOKですよー問題ないですよーって安心してもらうといい顔になった!

いい顔で仕事してもらえるように気をつけよう。

今日はそんな出来事がありました。

お疲れ様でした。

ではでは、素敵な週末をー!

あそこの森の満開の下は♪

星野源 桜の森 投稿者 so-ranbusimaru

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