作り手の責任

sakayori Luxeシルクオーガンジーブラウス

sakayori Luxeシルクオーガンジーブラウス

おはようございます

12月寒いです

KEISUKE OKUNOYAインナーダウンベスト毎日着てます(暖かいっす)

毎日着ていると、臭いとか汚れたりとかしてしまいます

そしたら洗濯はどうしたらいいんだろう?

そんなケアまでしてくれてます

とても有り難いです

売りっぱなし、そんな商品が多い世の中に

別にカスタマーセンターがあるわけじゃないんです

お友達のクリーニング屋さんがこうしたらいいよってブログを書いてるだけ

とても参考になります

昔々その昔、新車を買ったらリコールが出て

買った販売店が遠かったので直ぐ近くの同じメーカーの販売店に持って行ったら

あからさまに嫌な顔をされた「買った店に持っていけば」だって

よくわからないけど、メーカーと販売店は系列だけど別会社で云々って

知らないし、リコールだって知らないしちゃんとした車作って売れよ高いんだから

なんて、怒り心頭になりそれ以来そこの車は買わないし、そこの販売店は「二度と来るか!」

そう思うのが人間だとボクは思う

そしたら、数年後にそこの販売店は潰れてた(笑)

ずっと空きテナントで最近バイクメーカーでもあるからバイクの店に改装してました

バイクになったからって印象は悪い、一生忘れない

せっかくいい車作っているのにモッタイナイと思った

最近エアバックで問題になってるけど

作り手の責任

どこの国だったか忘れましたが、トゥクトゥクという三輪タクシーが普及している国で

日本のメーカーが躍進しているってテレビで特集しているのを見た

確か、バッテリーを積んで電動でカッコいいんです

東京のTera Mortosって会社だ

ライバルの中国車は、バッテリーの寿命が短いらしい

日本車は高いけれど長持ちして故障も少ない

だから納車待ちだって

洋服の良し悪し

今の日本で売っている洋服はそれほど酷い服ってあまり見なくなった

ユニクロはスゴイです、コスパ半端無いっす

だから、そこで僕らは勝負になりません

勝ち目無いっす

なので違う洋服を縫ってます

で、縫製技術者の技術の違いは何?

そこを伝えたいと思うんですがなかなか上手く伝えられないもどかしさ

「別にそんなに力入れて縫わなくても大丈夫ですよ。」そんなブランドもあるので

対応がメンドクサイ時もある

簡単なシャツだってエプロンだってなんだって縫えますよ、工賃などの条件さえ合えば

だから、先日訪れてくれたようなデザイナーさんや企画側が洋服の良し悪しに拘っている方だと安心して話ができるんです。

縫製技術者の育成には時間が掛かります

先ず、婦人服の話です

ワンピース、スカート、ブラウス、ジャケット、ドレス

デザインが様々です

そのアイテム毎に縫い方、縫う手順が違います

それを考える能力と引き出しがたくさんあった方がいいんですね

無いと困りますし、縫えません。

先日紹介した玉縁の作り方も、一見パッと見は同じなんですけど違う。みたいな違い

2015.11.11

写真の上と下で作り方が違います

上の方が手間が掛かります、下の縫い方で全然オッケーって言う方がほとんどだと思います

縫製技術者で下の縫い方しか知らない人もいます

ボクも昔は下の縫い方しか知りませんでした

プレタを扱うようになってから教えてもらいました。

そんな違いは、随所にあるんですけど

説明するのが下手なんですね。(スミマセン)

これは、ベルト通しに使いますが、両玉縁です

両玉縁、片玉縁、箱ポケット、パッチポケットの中縫い付け

カフスの落とし縫い付け、ベルトの落とし縫い付け

縫製工場の違い

昔は棲み分けがはっきりしていました

プレタの工場とボリュームゾーンの工場、それ以外の工場そんな感じ

だから、プレタの工場には普通にその手間のかかる仕様ですっきりと仕上げるのがアタリマエに要求されて

アパレルの側からいちいち指示なんかなかった

だから、縫い方の知らない工場は手が出せない

縫製工賃も桁違いでしたね

ボリュームでジャケット5,000円だったらプレタは10,000円以上みたいに

それがいつからかその垣根?境目がうやむや?分かる人が少なくなってきた

プレタもカジュアルテイストのあるデザインになってきたのもあるようです

最近のアパレルブランドでは、本当に縫製仕様について分かる人が少ないってボクは感じてます

だから、色々と説明しながら仕事をしているのですが

僕らが違う言葉を使って説明した方がいいのかな

縫製用語がだんだん死語になってますから(笑)

ちなみに、縫う=接ぐ・裾=ヘム・縫い合わせる=中縫い

表にステッチが乗らない様に縫う=中縫いして落とし縫い

見返し側(裏側)が表側から見えない様に縫う=見返し(裏側)を控えて縫う

端ギリギリにステッチ(縫う)=コバステッチ

その他いろいろありますが、この辺で

まとめ

縫製技術者の育成には経験が必要なので時間が掛かります

オールアイテムパターンを見ながらひとりで縫えるようになって一人前ですから

本当の職人はいい加減なことができません

組立がとても難しくて時間が掛かるアイテムばかり縫ってても人の子です

間違えることもあります

そしたら縫い直します

苦労してやっと納得できる洋服を毎日縫っています

それなのに報われなかったら、罵倒するような言葉を言われたら

縫いたくないですよね

縫製だけでなくパターンナーさんの育成も若い人がいないって聞きました

洋服も売れていないって聞きますし

よかったら、12月12日の全国アパレルものづくりサミットに行きませんか?

新宿の文化学園です、ボクはもちろん行きます。

では、裁断が間に合わないので

またね

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縫製職人