洋服作りでアイロン作業が重要な理由。

アイロン掛け

こんばんは、今月は毎日ブログを書きたいと思っているミズイデ(@fashionizumi)です。No.867

縫製工場のアイロンと家庭のアイロンと違うこと。

縫製工場のアイロンと家庭のアイロンはそもそも使用する目的が違うので比べることが無意味のような気もしますが、とりあえず僕なりの意見を書きますね。

縫製工場のアイロンはボイラーが命だと思っていて、ボイラーで作られた蒸気の質によってアイロン作業が早くできるか時間が掛かるかの差が出ます。質の良い蒸気を使い布を柔らかくして熱で加工しバキューム台できめる。そんな感じです。

だから家庭用アイロンとは蒸気の量が圧倒的に違うのです。仕事でならせめてナオモトのアイロンか大阪アイロンを使って欲しい。

そしてバキューム付きアイロン台は必須アイテム。これが無いと時間が掛かってしょうがない。大量に出た蒸気を一気に吸って冷やして固めるとパリッと仕上がるのだ。

もし、家庭用アイロンでパリッと仕上げたいのならスチームを出して熱で伸ばして冷たい布を上から充てて押さえると良いかも。

ワイシャツのアイロンが大変だって言う声をよく聞きますが、ワイシャツはクリーニングに出したほうがパリッと仕上がって良いよ。洗濯してアイロン掛けてくれて1枚200円くらいなら断然クリーニング屋さんに出そう。

アイロンが甘いとか辛いとか。

アイロンがちゃんと掛かってないと甘くて、掛かりすぎている状態を辛いと表現してます。

アマイとは縫い代が割り指示なのに割れてなくて縫い代の端が起きてしまっている状態。逆に縫い代の線が表にビシッと出てしまっているとカライ。もしくは当ってるって言ってます。

甘い時は上に充て布してアイロンした後に固まるまで押さえて。当ってしまったら縫い代を起こして線がついてしまってるところを一生懸命平らになるようにスチームを掛けながらアイロンして。割りアイロンする時は縫い代と生地の間に布を一枚入れてアイロンすると思いっきり掛けても当らないかなー。もし良かったらやってみてくださいね。

僕らでも一度当たりが出てしまうと消えない生地もあるから、残布で試してから本チャンの生地でやってます。これもおすすめ。

縫い代の癖取りはどうしているのか。

よくアイロンで癖取りしてください、なんて指示書に書いてあるとかないとか。そんな時どうしているのかと言えば、アウトカーブの時は縫い代の端をいせ込む様にして、インカーブは伸ばすようにする。要は同じ距離になるようにアイロンで伸ばしたりイセたりして縫い代が表に響かないように馴染ませること。

それと、襟の癖取り、袖の癖取りとか知りたかったらググッてみて。

クセとりについて。

これ分かりやすいです。

今日は以上です。

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