「いせ」とは洋服を作る上で重要なテクニックです。

さいたま市桜区は晴れています、現在の気温34℃です。埼玉県は暑いの?
西新宿の縫製工場に8年修業中の時だけ都民でしたがあとはずっと埼玉県民のボクこの暑さが普通なんです。しかし、暑いね(笑)
さて、今日は縫製職人が良く使う言葉「いせ」について書いてみます。

縫製用語「いせ」とは?

布地を立体的にするためのタックとか、ギャザーにならないように布地の一定方向の寸法を短くすること。

JISハンドブック 繊維(2006)

そうなんです、洋服を立体的に仕立てる時に使うテクニックの一つでもあるんです。「いせ」には3つの使い方があります。

  1.  いさる、いさってる
  2.  いせる
  3.  いせこむ

いさる、いさってる。

これは、意図的にではなくていせるつもりじゃなかったのに、いさってはいけないのに、そうなっちゃった時に使います。要は縫いズレてしまうことです。
本縫いミシンは上の生地は押えによって手前に手前に行こうとしますが下の生地は送り歯によって向こうに行こうとするので、しっかり手で持ちながら縫わないと下の生地が入ってしまい同じ長さなのに縫い終わりで下の生地が短くなってしまうことがあります。いさってしまうとそこだけシワが出てきれいに見えないので解いて縫い直しましょう。

いせるとは。

縫製職人が良く使うのは、袖付けで必ずと言ってもいいくらい使います逆にいせなきゃ袖が付けられないんです。特に袖山は肩から前後10センチずつ見頃の長さより袖の方が長くなっていて、いせの分量は素材によって違いますが普通に前後で2㎝は入ってます。
いせる方法は、裁ち端から3㎜と8㎜に2本縫います(捨てミシンを入れる風に)その糸を下糸の方がいいのかな引っ張りながらぐして行きます手ぐしを入れるなんて言ってます。その時に均等にいせてアイロンんで馴染ませてから袖付けするときれいな袖山が出来るんです2本入れるところがミソです。

いせ込む

いせ込むとは、よくコロスなんて意味合いで使ってます。バイアスなど縫って伸びた時にアイロンでコロシテなんて感じ、織り糸の密度を濃くするイメージです。ポケットのフラップも少しだけいせると丸くなっていいとか、ジャケットの前端も見返しを少しいせ分を付けていせるといい感じに仕上がるとか「いせ」とは洋服を作る上で重要なテクニックなんです。

まとめ

いさってはいけないところと、いせなきゃ付かないパーツがありいせミシンとかもありますが結局は職人の手加減の方が確実でしかも早い。トータルできれいに洋服を仕立てられる縫製職人は現場で色々な経験を積んで育っていくんですね。