続、波乱万丈じゃない平凡な縫製職人人生
2017-02-15
目次
おはようございます、昨日書いたブログをまさか当時一緒に働いていた人に読まれるなんて思ってもいなかったから恥ずかしくもありうれしくもありツイッターでの出来事は、いい時代だと思ったミズイデ(@fashionizumi)です。
@seamhaly ブログ読んだんですか?まさかあの頃を知っている人に読まれるとは思っていませんでしたよ。ですがありがとうございます(^ ^)
お互いに頑張りましょうね。— 縫製職人見習社長 水出俊哉 (@fashionizumi) 2017年2月15日
ツイッターで思いもよらぬ出来事がありました笑。
ボクが修行をしていたころ中野・杉並・渋谷・新宿・練馬区などに多くの縫製工場があり、そこで働いている男子は少なかった。縫製工場経営者の息子も後継者で働いていました、他は女性ばかりの職場に男子1人の工場が多かった。だから工場同士の連携は良かった。先ず初めにそんな縫製男子が集まった野球チーム「山手ファイターズ」に入れてもらったのがきっかけで同業者の男友達ができたんです。
その多くが昭和39年生まれでしたから直ぐに意気投合して休みの日には海に行ったり中野ブロードウェイで飲んだりして楽しかった思い出ばかりです。草野球は中野の哲学堂公園野球場でやってた、春の桜が見事な公園でした。
そんな縁ができて遊びだけじゃなく縫製の事も話し合う会「三余会」に誘われて入って伝説の縫製職人と出会いました。24歳で独立して2年で杉並に30坪の縫製工場を居抜きで借りて経営していた若干26歳だった松ノ木親方と出会ったんです。
初めて話をした時に創業者だなんて思いもしなかったから24歳で創業したって聞いてマジかー!!でした。もうそれからと言うもの、ことあるごとに松ノ木縫製産地に通いました。
結構近いんですよ西新宿5丁目から清水橋交差点右折して山手通りの一個目の信号を左折して立正佼成会を目指して環七を右折したら直ぐに路地を左折して裏道をずーっと道成りに右へ行くと松ノ木産地に到着。もう感覚で今でも覚えてます押忍。
3畳一間からスタートしてやっと4畳半から6畳トイレ風呂付に住めるまでになった頃、毎朝中野坂上から山手通りを歩いて西新宿まで通いながら独立したいという思いがだんだん強くなってきました。修業していた縫製工場は20名くらいで縫っててボリュームゾーンの洋服からプレタポルテブームに乗り変えようとしていた、ベテランさんが結婚退職とかで抜けて行った時期でもありました。
人を育てながら縫製のレベルアップも図らなきゃならないので大変だったとは思いました。でも松ノ木縫製産地の洋服を見て多分これは普通じゃこうは出来上がらないよな!そんな感じの雰囲気の洋服を見て思ったのは「いつか教わりたい」でした。
会社がプレタポルテを縫えるように変えていたので、ボクだったら松ノ木さんに聞くのになって思ったけれどそうも行かずイライラとしたこともあった。裁断は縫いよりも直ぐに覚えられて、あとは段取りとか折衝とかやりました。
でも経営の実権は到底任せてもらえないだろうと思った。だから自分で思い通りに仕事をしてみたいという欲望が強くなり独立させてもらいました。我がまま聞いてもらって感謝しています。その後数年して修業していた工場も閉めたのでした。
それまで、しゃれた服があまりなかった頃にボリュームゾーンの服がかなり売れてそれを縫っていればよかった。でも時代はあっという間に進み人はそんな服じゃ満足しなくなりもうちょっと高級な洋服が欲しいと思う女性が多かったのでしょう、そんな感じでバブル景気に後押しされるように空前のプレタブームの到来でした。でもそれを縫う工場が少なかった。
アパレルメーカーは作れば売れた時代、服を作りたいから縫製工場を探していました。そこで縫製工場は工賃がオイシイプレタを縫うようになっていったのでした。
今までボリュームゾーンを縫っていた工場もこぞってプレタ工場へと変貌していった時期、それだから境界線が分かり難くなって行ったのかもしれません。しかし、そんなオイシイことは長くは続きませんでした。そしてバブルの崩壊後に本物は残り似非は消え始めて今に至ります。だから当然の結果だと言えるのかもね。
独立させてもらってからボクも幾度となく淘汰されそうになるのですが何とか持ちこたえてきたけどもうダメだーってなった時、「ここだ、今しかない!よろしくお願いします。」そんな感じで念願の本物のプレタポルテを縫えるように教えてもらえることになったんです。ピンチはチャンスでした。(笑)
プレタポルテを縫えるように教えてもらうと言っても学校ではなく仕事をしながら要は松ノ木縫製の下請けとして面倒を見てもらいました。はじめは基本のタイトスカートです。完全先上げ縫って持って行き緊張の検品を受けました。結果はアウトでした。全然ダメ、マジかープレタポルテ半端なかったです。
何がダメってダーツ止まりの位置が左右で違ってるしエクボだしあそこもここもダメ出しでした。今まで作っていたのは洋服の形をしているだけの服、細かいところが雑になっていたんですスピード重視でしたから。
プレタポルテの奥義はパターン通りに仕上げるこの一点です。ただ洋服の生地は柔らかく動くのでパターン通りに仕上げるのが結構手間暇かかるんです。それをメンドクサガラズニやるだけしか方法は無い。今までの考え方を全部捨てました。はじめはデキナイから時間が掛かりました。今までよりは加工賃が良かったけど、その分時間も掛かりましたから当然売り上げ落ちました。そこが運命の分かれ道でした。今までのメーカーさんの仕事を必死にやるのか?本物のプレタポルテを縫えるように教えてもらうか、今までと同じの方がよさそうに見えてどっちも売上下がるんです。だったら新しいことを覚えなくちゃ先がないと思いました。
売上が下がったらその中で遣り繰りする足りなかったら生活を落とす。あとは人生で大事なことも教えてもらいました。つづく。
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