釦ホールで困った時は、ご相談ください
2015-07-24
目次
さいたま市桜区は、今日も朝から気温30℃でした
1日が終わろうとしています、これからブログ書きます22:00
ブログを新しくして気分も上がりまくりのボクです
何が何でも書きます今夜は練習を休んでまでブログの執筆に注力しています
書かなきゃもったいない
今日は縫製工場の営業について書いてみよう!
先ずはボクの経験をお話ししますね
その昔は、ネットなんてなかった時代です
人脈が大きな営業力でした
どこそこの有名アパレルメーカーの生産部長を知ってるとか企画の誰それさんと友達だとか知り合いがいると、取引口座を開きやすい
上場企業ともなると取引口座を開くことが非常に難しかった時代です。(今でもそうかも)
ボクは、長年修業していた縫製工場の社長さんに取引していたアパレルメーカーを紹介してもらって独立させていただきました。
いつも社長と行動していたのでそのメーカーの生産部の人たちと面識がありましたし
何よりそのメーカー産地の洋服をずっと縫っていたので、やり方も熟知していましたから
生産の人も、どこぞの馬の骨とも分からぬ工場に出すわけではないので出来上がってくる製品の品質に対する警戒心は少し緩和されて仕事を出し易かったのだと思います。
当時でも東証二部上場のブラックフォーマルで有名なアパレルさんだから、その会社と独立して間もない若造が口座を開けたことはとても幸運だったと今でも紹介してくれた社長には感謝しています。
ごく当たり前のことのようですが、人脈や営業力がない小さな零細縫製屋さんとかには直接取引するのは結構労力を必要としましたね。
じゃあ、直接取引できない工場はどうしていたのか?
一番安心なのは商社さんに口座を開いて、商社経由で有名アパレルメーカーの仕事を請け負うこと
ボク自身もそのアパレルメーカーさんの生産課長さんに商社を紹介されました(晩年)
その理由は、年商200億もの企業になると加工賃、いわゆる製造原価や社員の人件費とか諸経費の額が大き過ぎて
段々業績が落ちてきた時期、銀行管理下になり経費の圧縮が始まったわけです
で、商社さんに丸投げして縫製工賃も直接だと30日後とかに払わないといけないけど商社が先に払ってくれて
メーカーにとっては資金繰りが楽になるんだとか
商社さんでも上場企業なのでなかなか簡単には口座は開設できませんから
もう一つの方法は、ブローカー的存在の通称「振り屋」さんの存在があります
振り屋さんとは、アパレルメーカーから仕事を受注して協力工場をいくつも持っていて
アイテム毎に得意な工場さんに振り分けて品質管理から納期管理まで行って手数料を取って残りを加工賃として協力工場に支払う業者だとボクは認識しています。
俗にアパレルメーカーが親で最初に請け負うのが下請け(縫製工場・商社・振り屋)で
その下にいて仕事をするのが孫請けなんてどこの業界でもありますよね、ひ孫請けや玄孫請けまであるって聞きました
間に入る人が多いとその間で当然マージンが発生します
ボクも振り屋さんから仕事をもらってた時期もありましたから経験者は語ります
ボクがお付き合いしていた人は良心的な方でしたので20%くらいは営業経費としてお支払していました
良心的だと感じたのはアパレルメーカーからの縫製工賃を開示してくれていたからです
業者によってはそれを伏せて教えてくれない場合が多いと聞きました。
アパレルメーカーと呼ばれる衣料品製造企画卸が親で縫製する下請けの業態が様々あります
直接国内縫製工場が請け負う場合と商社経由、振り屋経由でその下が国内から海外で縫うケース
いわゆるボリュームゾーンと言ってた安くもなく高くもない中間の買いやすい価格帯の商品は
定価から製造原価を決める場合が多いので、どうしても安く作らないと採算割れしてしまう訳で
間に入るブローカーに生産を委ねて、その仲介人が手数料をとっても縫ってくれる縫製工場を探すという図式が主流になっている様に感じています
国内で縫ってる場合は何等かの秘策を講じている工場なんだと思います。
だって、元の工賃から何割か引かれて縫うわけですからいくら日本人からスーパーサイヤ人になったとしても無理ですよ
無理が重なるとどこかに歪みが生じるのが真理だと思います
例えば、工賃が出せないのならどこかの工程を省くとか
そうすると、なんかせっかくのブランドの価値が下がってしまうような作りになってしまって
欲しくない洋服が出来上がったりしてしまうこともあるのでは?
売れなかったらただのゴミにしかなりません
せっかく安く作っても・・・
だから、直接縫製工場に頼んだ方がいい場合もあるのではないでしょうか
売るのが大変な時代ですからね
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