洋服作りを日本で続けていくには誰がデザインした服なのかが重要

人気のスプリングコート

こんにちは、勝ちきることとの難しさを思い知らされているミズイデ(@fashionizumi)です。

7月になって未だ未勝利のヤクルト、がんばれヤクルトスワローズ!

さ、今夜の勝利を祈りながら今日もブログ書きます。No.437

昨日のツイートをご覧ください。午前中2時間なかなかの充実した練習ができました(^^)

今週も楽しみますよー♪あれとかあれとかそれもね。

   洋服が使い捨ての時代

ビックリするくらい僕らが着れる洋服は安くなってます。

洋服のお直しもやっていると、壊れたり傷んだりサイズが合わなくて寸法を直してとか様々な依頼を受けます。

この前は、流行のデニムショートパンツのファスナーが壊れてしまったから直して欲しい。そんな依頼がありました。

ボクはこう答えました。「うちで直すとファスナー代込みで2160円(税込)くらいは掛かってしまいますよ、もしかしたら新しいパンツ買った方がいいんじゃないですか」って、

そしたら「そうよね、ありがとう、ごめんなさいね、そうするわ♪」って、喜んで帰られました。

また、別のお客さんから、「気に入ってるジーパンに穴が空いてしまって布を充てて補強してください」と頼まれた時には、

「もうあちこち傷んで生地が薄くなっているから、新しいの買った方がいいですよー」って、(ビンテージとかじゃない普通のEdwinだったので)

アウトレット行けば4,000円~5,000円で息子に買ってきたからそう思ってです。

うちで直すとあちこち傷んでたので、やっぱり2160円(税込)くらい掛かりますから。

もう、普通に洋服の直しやってても仕事無くなるんじゃないかって思ってます。

あ、通販で買ったパンツの裾上げのお客様は増えているかな。

だいたい、買った値段よりお直し代の方が高くついちゃうんじゃ買った方がいいって話です。

ユニクロのポロシャツのファスナーが壊れたからって新しいのが1990円(+消費税)で買えますからね。

ワイシャツもピンきりあるように

綿100%のシャツが良いとボクは思っていて、混紡の生地のシャツは安くても買わないようにしてた。

綿でも、超長綿がいいんだとか、エジプト綿が良いとか言われてるけどよく知りません。

もう、最近はワイシャツも買わないから。

例えば、肩に運動量のイセを入れたシャツが売れたとすれば、形状記憶加工のようにパターンでパクられて直ぐにそんな安いシャツが出回るんじゃないかな?実際に出てたりして。良く知らないけど。

たぶん、シャツなどは形が決まっているからパターンがもう出来上がっていて、裁断も自動で機械が切って、

半自動化したミシンでオペレーターは生地をセットするだけで、次から次の工程へとパーツが送られて流れ生産で出来るのかなーと想像してます。

それは、誰が操作しても同じそんな洋服が多い。衿の形状でデザインを変えるとかしているのは見たことあります。

どこかのシャツ屋さんで綿100%でも3,980とか2,980で売ってました。今はもっと安いのあるかも知れません。

会社にワイシャツ着ていく人にしてみれば、作業着みたいなもんですもんね安いに越したことはありません。

少し、奮発して鎌倉シャツ買おうかなって思うのが精一杯。ボクだったらそう思う。

   洋服は有り余ってる

もう、簡単に作れるようになったシャツとか汎用品は僕らじゃないところで作った方がいいわけです。

僕らの仕事は何なのかって、いつも考えるクセをつけてます。

極端な話、その5,000円のシャツがイレギュラーサイズの需要が少なくて生産枚数がもし仮に100枚以下だとしても僕らのやるべき仕事じゃないと思ってます。

5,000円のシャツの製造原価が3,000円だとしてもその中でうちはできません。

縫い方にしたって、ちゃんと縫われていますからそこでの差なんてないっす。

日本で縫っているから高い?そんなの買う人にしてみればその差が分からなければ安い方を買います。

その差って素材とか縫製仕様とかじゃなく

日本の大きな縫製工場ならもう、大手さんとがっちり組んでやっていかれたらそれがいいとおもいます。

でも、うちは小さいし設備も人も資金もない。

そんな僕らに出来ることと言ったら、手間暇かけて出来ることを愚直にやるだけです。

ただ、手縫いは極力減らしています。人に対する負荷が掛かり過ぎるから。

極端な話、ダブルフェイスの針仕事はやりません、てかできませんけどね。

基本はマシンメイドです。まとめ作業も少ない方がいい。

できれば釦付けミシン欲しいくらいです。

例えば、ステッチの針数を3㎝の間に13針が標準だとすると、もっと細かく倍の26針にしたところであんまり見た目って変わらないよなって、ボクは思います。それが指示なら従って合わせていますが、まあどう細かくても21針くらいならあー細かいねって思ってもらえるんじゃないかなって気がします。

さすがにカジュアルのあの大きな運針はどう見ても安っぽく見えるけどね。

何だろう、よく分からないけど昔だったらDCブランドブームだった時、

そのデザイナーの特徴がはっきりとしてるデザインの服が多かったように思います。

菊池武夫のmen’sBIGI、(多分押入れの奥の方に残ってるハズ)とかいろいろありました。

Y,sの黒い服が好きとか、ピンクハウスの可愛いのが好きとかありました。1985年頃の話ですけど。

どういう心理だったのか分からないけど、それらのDCブランドの服を欲しいという欲求に駆られてました。

マルイの赤いカードで月賦で買ったものでした。

いま、うちで縫わせていただいているブランドさんは、デザイナーのクセっていうか人間性とかに共感してくれてる人が買ってくれているような気がします。

ボク的にはこれくらいの規模であまり大きくなってほしくは無いんだけど、でももう少しくらい有名になって欲しいですね。

まあ、新しいファッションを考えるデザイナーがいてそれをお手伝いする僕らが活かしてもらってるそんな関係ですね。

結局なにが言いたいか、いいデザイナーさんと組んで楽しく仕事ができてる今は最高です。

以上です。センスがいいデザイナーさんでも人間性も重要ですよね♪

2007年がもう10年前かよ♪

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